ありがたいことに「みちくさのみちpodcast」友人はじめいろいろな方に聴いていただいているようです。
誠にありがとうございます。
私自身は、動画より低コストで、分野外の論文を読まない人への研究の紹介ができ、さらに学生向けには何かの授業で使えそうなネタを、学部生から院生までをターゲットに教材として作り置きしていく感覚で上げておりますが、まあそれにとらわれず無理せずやろうと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
さて、簡単にできるのか?とのご質問をいただいたので、割と簡単にできたということで、やり方をご報告いたします。面白い話をしてくれそうな関係者の方が乗ってきてくだされば。
まず、Anchorというアプリを教えてもらって使っています。Spotifyが提供しているポッドキャスト作成ツールですね。
これは何で使い始めたかというと、私にポッドキャストを勧めてくださったが使っていたからです(笑)スマホ1台あればできるよと。
使い方についてはYoutubeの説明動画をあげていらっしゃる方を参考にしました。いろいろありますが、私が見たのは以下です
Anchorはエピソードと言われる1番組を編集していきます。
その際、音声のパーツを作ってアップロードして繋げていく操作をおこないます。
たぶん、ただしゃべるだけでも行けるのですが、それっぽくするために
・オープニング
・本編
・エンディング
それぞれの部分の音源を用意しました。
あと、Anchorでは配信開始時に3000ピクセル四方のカバーイラストがいるということで、素材を集めてillustratorで作図しました。
(私のは図書館の白黒のアイコンと、古紙風の写真素材をあわせて文字をのっけただけです)
古紙の素材は「写真AC」から
アイコンはシルエットACからだったかと
お金得てないですけど、商用OKがよさそうですね。
これはパワポや、あるいはペイントでも出来ると思います。
向こうが提案してくるデザイン案をとりあえず選択するのもアリかと存じます。
マイクはiPhone12のものを使用しています。
オープニング音源作成のため、タイトルコールはプリセットのボイスメモで撮って、音源フリー素材で良さそうなものと、音声編集のフリーソフト(Audacity)で合成してオープニングの部分を作りました。
音源探しはオンライン授業のときに重宝しましたけどこちらのサイトでしたね。
タイトルコールは寝起きに取ったら引くほど暗かったので、二度ほど撮り直ししています。なかなかにこっぱずかしいので、もうここは腹を括ってやるしかないです。
また、音がデカすぎるというご意見も頂戴したので、何度か修正して一度上げた番組の音部分だけ差し替えたりしました(そういう作業がAnchorは割と簡単です)
タイトルコールのあとに番組説明を入れてますが、これは公開時に使用しているポッドキャスト概要と同じ文です。作文して読み上げてます。
友人から、なんか半笑いになってしまう、と言われましたが、致し方ありません(笑)
オープニングは長すぎてもアレなので30秒で収まるようにしました(ある人からは、それでも長いって言われました)。
本編部分はAnchorに入っている録音の機能で撮っています。
このへん私も良くわからないのですが、どうもこれが生活音などのノイズを勝手におさえてくれるのか、普通のボイスメモで撮ったものより音質が良いようです。
録音室た特別な機材はもありません。子供が昼寝してるときに自宅の別室で撮ってるだけなので。
録音した喋ってる部分の音声のトリミングは可能ですが、トリミングするつもりならボイスメモで撮ってしまったほうが楽かもしれません。
実際、一度、第4回ですが、これを研究室で撮ったら音質が違うとすぐに指摘されました。
おおよそ10分程度喋るということをざっくり決めて、話のプロットを書き出したものを前にして喋っています(そうしないと散漫になり過ぎるので)
※それは/で区切って、目次とか小見出しのように各回の概要欄に記述しています。その方が内容を理解しやすくなると思うので。
で、オープニングと本編とエンディングを並べて保存し、公開しています。
以上のものをAnchor上で繋ぎ合わせて公開で1回の作業が終了となります。
もともとSpotifyと連携しているのでそこからの配信は簡単ですが、Apple podcastとかAmazonとかで配信する場合は別途作業が必要となります。試行錯誤で適当にやっているのであまりうまく説明できませんが、とりあえずアップルとAmazonとグーグルでは流せるようになりました。
なおAnchorはWebブラウザでも閲覧でき、フォルダの音源をドロップできるのでパソコン上で作業するのが楽だと思います。登録にはメールアドレスかまたはSNSでの認証が必要になります。
あと、配信の告知はTwitterが便利なんだろうなあと思うんですが、Twitter辞めてしまって復活させる気があんまり起きないので、どんな話をしたのかnoteで更新するというところで落ち着きそうです。
まだメリット・デメリットは未知数なのですが、こんなのに良さそうだなと思っております。
- 雑談
- 本やサイトの紹介
- 長い文章を書くのは大袈裟だけれど便利なTipsの紹介
結局、Twitterであれブログであれnoteであれ、あるいは動画もそうですが、目で追ってもらわないと伝わらない、人にその時間を割いてもらうというのは結構大変で、しかもアカデミックな内容の発信となると、そこまでコスパが良いとはいえない。
であれば、散歩中とか移動中とかに聞き流してもらえるところでやったほうがいいのではないか。そんな風に考えてみました。
日本思想史学会のニューズレターに先日大会参加記を書かせていただきまして。
「今回の大会発表を聴いた限りではそこまでとも思われなかったが,仮に,コロナ禍による交流機会の縮小が,日本思想史を学ぶ留学生や若手研究者の問題意識のタコツボ化を誘発しているとしたら,やや憂慮すべき事態ではある」
第1回の配信でこれに似たことを喋っているのですが、これを書いたとき(11月末くらい)、アカデミックな人たちを巻き込みつつ異分野で対話の機会を促進していくやり方、打開の方法は、もはやTwitterではないような気がして(対話するつもりがほぼ例外なく喧嘩になってしまう。努力でどうこうできる次元ではなくて、たぶん構造的に何か問題があるんじゃないかと)。
そこから年末年始で偶然ヒントを見つけて年明けから音声配信をやっているというのは、大袈裟というか何というか、主たる動機でもないのですが、どこかに引っかかっているような気がしております。
まあ、悪あがきなのかもしれないですが。
ただいずれにせよ音声配信ならば、とにかく批判しようが褒めようが初めから最後まで一回通して聴かないことには内容が入ってこない点で、変な批判とかを避けることができそう、というのが良い点ではないかと思います。
ちなみに作成過程で色んな方のポッドキャストを聞いてみるようになったのですが、是とか凄かったです、本当に面白かった。
追記
友人からコメントをいただきました。
上げてるよ!!テンションめちゃめちゃ上げてますってば。
仕事で電話取ったときみたいなテンションでしゃべってるでしょうよ。
あれより上げたら裏声か北斗の拳の次回予告みたいになるくらい上げたつもりなんだけどなあ。