2016-01-01から1年間の記事一覧

文庫と書籍館と図書館と―libraryはいつから「図書館」になったのか?

本記事執筆後、鈴木宏宗「明治10年代「図書館」は「書籍館」に何故取って代ったかー「図書」の語誌に見る意味変化と東京図書館における「館種」概念の芽生え―」金沢文圃閣編・刊『文献継承』第34号(2019年7月発行)が出た。「図書」というものと「書籍」と…

続・「図書館記念日」をめぐるあれこれ

人間だれしも誤りはあるものなので、間違った情報をうっかり人に伝えてしまうのは、ある意味では避けられない仕方ないことなのだが、大事なのは、間違いに気付いたときに、開き直らずに、それをちゃんと認めるということなのかなと思う。自分もやれといわれ…

「図書館記念日」をめぐるあれこれ

ある質問から 図書館史を勉強するようになって、図書館関係者から最も聞かれたことに次のような質問がある。 「4月2日は図書館記念日で、それは明治5年に書籍館が開設されたことに由来するらしいが、本当か?」 いろんな人がネットで調べて疑問に感じるらし…

John Palfrey. BiblioTech(『ネット時代の図書館戦略』)読書メモ

BiblioTech: Why Libraries Matter More Than Ever in the Age of Google 作者: John Palfrey 出版社/メーカー: Basic Books 発売日: 2015/05/05 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る ネット時代の図書館戦略 作者: ジョンポールフリー,John …