出版

牧義之『伏字の文化史』読書メモ

牧義之『伏字の文化史:検閲・文学・出版』(2014.12、森話社) 伏字の文化史―検閲・文学・出版 作者: 牧義之 出版社/メーカー: 森話社 発売日: 2014/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 伏字の文化史 検閲・文学・出版 [ 牧義之 ] ジャ…

敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか

――和田敦彦『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書の歴史を問う視点 和田敦彦著『読書の歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書の歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦 出版社/メーカー: 笠間書院 発売日: …

戦前期における出版法規と納本制度(図書編)

「検閲」問題が今熱いのかどうかは知らないが、 私が出版史を意識するようになった図書館就職後以降だけ見ても、 「検閲」の本は最近結構出ている。 検閲と文学--1920年代の攻防 (河出ブックス) 作者: 紅野謙介 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2009/…

電子書籍についての一夜漬的感想

先日、某所で研修を受講したところ、修了要件として電子書籍が普及すると図書館ではどういう課題が出てくるか2000字で述べなさい、という課題を出された。電子書籍の話題は、いままでずっとスルーして来たのだけれど、しかし2010年のいわゆる「電子書籍元年…

「新書」と「教養」

末端の事務屋とはいえ、図書館の禄をはむものとして、出版界の動向はいつも意識せざるをえないでいる。カウンターに出ていた頃は、「最近の司書は本のことを碌に知らん!」というお叱りを受けたこともあって、ただただ申し訳ない、と思いつつ、その日の帰り…